利息以上に儲けることはできない

「ソフトバンクグループ」の勢いは、
すさまじいですね!!

(ソフトバンクは、「ソフトバンクグループ」に
社名を変更しました)

孫さんの買収攻勢により、「ソフトバンクグループ」は、
世界中で暴れまくってます。

2015年3月期の決算は、

売上高 8.7兆円
営業利益 9,827兆円

すばらしい決算ですね。

基本的に孫さんは、IT経営者ではなく、
根っからの「投資家」です。

では、その理由をお話しましょう!

ソフトバンクが、2006年に日本の携帯電話市場に
参入する時に、「約2兆円」の借金をしました。

ちなみに、

2,000,000,000,000円です。

重さ:2兆円(万札)=200トン(大型トラックが10台くらい)
高さ:2兆円(万札)=2万メートル(地球が丸く見えるくらい)

当時のソフトバンクの企業規模から見れば、
身の丈を超えた巨額の借金だと言われていました。

しかし、その後、ソフトバンクは毎年のように
最高益を更新しています。

まさに、借金という戦略が
大きな利益を生み出しているのです。

ここでみなさんに知っておいて欲しいことがあります。

例えば、仕事もしてなくて貯金が底を尽いてピンチの人に、
事業として金利3%で100万円を貸すのは基本的にありえないですよね。

その人が1年後に103万円を返せるあてが無いんですから。
ってことは、貸し手は借り手の返済能力を見ます。これが審査。

一般的には返済能力の基本は借り手の収入ですね。
サラリーマンが住宅ローンを借りるときには年収を調べられます。

月給25万円の人が毎月25万円返済のローンなんか
組めるわけ無いですからね。

将来にわたって一定の収入が見込めることが審査の決め手です。

しかし、借り手の収入だけに頼ると、借り手の勤務先会社が
倒産したり病気などで無収入になると返済できなくなります。

そこで銀行などの貸し手は、不動産などの担保を取ります。

万が一借り手の収入が途絶えて返済不能になると、
不動産を取り上げて売却して穴埋めするわけです。

年収数百万円程度のサラリーマンが数千万円という
「身の丈を超えた」借金ができるのは、不動産という
担保の存在のおかげです。

では、ソフトバンクが携帯電話事業に参入した時に借りた2兆円に対して、
ソフトバンクは2兆円の不動産などの資産を持っていたのでしょうか。

いいえ、持っていません。
そんな担保は無しです。

ソフトバンクの2兆円の負債は、ホントの意味で、
「身の丈を超えた」借金だったのです。

「よくそんなのに2兆円も貸したな〜。
貸し手も勇気がいるよな〜。」

と思ったあなたは鋭い!

実は、ソフトバンクの携帯電話事業参入には、
LBO(レバレッジド・バイアウト)という手法が
使われました。

これは、借金の返済原資を、事業の将来の収入から充てることを
前提に事業買収資金を借り入れるという手法です。

当時のソフトバンクには2兆円もの担保が無かったので、
普通なら借りられませんが、2兆円を借りて、その資金で

携帯電話事業に参入すれば、そこからは毎年数千億円の収入が
生まれるので、それで返済していくという意味です。

「今はカネが無いけど、カネを貸してくれれば、それで事業買収して、
わんさか収入が増えるから、それで返済するよ~」

っと言うわけです。

つまり、完全な出世払いです。

これがLBO。

しかし、LBOでは物的な担保では無く、
将来の事業の収益性が担保です。

つまり、貸し手は、その事業の将来性を慎重に
審査する必要があります。

なにせ、失敗しても不動産などの担保が無いので回収できないんですから。
投資への強い眼力が必要なわけですね。

カネを借りる側の孫さんも、カネを貸す側の銀行も、
携帯電話事業の将来性に強い期待があったからこそ実現した
ソフトバンクの2兆円借り入れ。

ちなみに、トヨタ自動車には10兆円を
超える負債があります。

借金は、負債という経営戦略が利益を生み出すエンジンになることを
知っておいて欲しくて、この記事を書きました。

もし、借金するなら、携帯電話、車のように長期的に独占できるような事業で、
投資金の数百倍、いや、数千倍を稼ぐことができれば借金も戦略の内です。

なので、担保を取られるような借金ならしない方がいい。
担保を取られないような事業や戦略を考えろ!

と言うことです。

それでは、今日はこの辺で。

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